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令和5年4月より9価の子宮頸がん予防ワクチンが定期接種として使用可能となりました

田中クリニック

更新日:2023年7月12日

子宮頸がんは子宮の出口(頸部)にできるがんです。以前は発症のピークが40〜50歳代でしたが、最近は20〜30歳代の若い女性に増えてきています。子宮頸がんの大部分は、ヒトパピローマウイルス(HPV)が子宮頸部に感染することが原因とされています。HPVには200種類以上のタイプ(遺伝子型)があり、その中で子宮頸がんと関係の深いタイプをハイリスクタイプと言います。ハイリスクタイプにはHPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、66、68型が含まれます。日本のデータでは子宮頸がんの40~50%はHPV16型、20~30%はHPV18型が原因であり、HPV52、58、31、33型がこれに続いています。つまり、子宮頸がんの60~70%はHPV16、18型が原因と考えられます。

子宮頸がんの原因となるHPVの感染を防ぐことを目的として開発されたものがHPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)です。これまでの定期接種では、2価ワクチン(HPV16・18)あるいは4価ワクチン(HPV6・11・16・18)を使用していましたが、令和5年4月から9価ワクチン(HPV6・11・16・18・31・33・45・52・58)も使用することができるようになりました。カバー範囲が広がり予防効果が高まるものと期待されます。

*HPV6、11型は子宮頸がんの原因となるものではありませんが、尖圭コンジローマというイボの原因となるHPVです。

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